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一斉に参政党を叩く“ロシア疑惑”──違和感しかないタイミング

選挙期間も終盤に差し掛かった7月15日、各党の著名な議員が一斉に「参政党の背後にロシアがいる」と発信し始めました。

私が最初に目にしたのは、国民民主党の玉木雄一郎代表の投稿です。私はこのタイミングと内容に、強い違和感を覚えました。

 

この引用元となった山本一郎さんのnoteは、7月15日午前6時57分に投稿されたもの
選挙活動の真っ只中、忙しい時間帯に、党代表自らが投稿から数時間でこの記事を読み、即座に引用し発信したという流れにはやや不自然さを感じます。

まるで最初から用意されていた“素材”に合わせて、各議員が一斉に動いたかのような印象を受けました。

「騒動の流れ」──主な発言者と内容

私がXで確認しただけでも、特に著名な以下の議員がこの件について言及していました。

  • 玉木雄一郎(国民民主党)
  • 前原誠司(維新の会)
  • 三原じゅん子(自民党)
  • 河野太郎(自民党)
  • 小泉進次郎(自民党)
  • 小野寺五典(自民党)

子ども家庭庁への賛否両論があるのは当然で、SNS上の支持・反対の声も多くの日本人が発信していたはずです。

それを「自分たちに都合の悪い投稿は外国勢力」と断定するかのような論調には疑問を感じます。

「ネット工作」への懸念は正当か?情報戦の可能性

たしかに、外国勢力のネット工作は、アメリカ大統領選でも問題になった重要なテーマです。
しかし今回のケースでは、「工作の実態」や「データの出どころ」が曖昧なまま、特定の政党を名指しで批判する内容が拡散されました。

その一方で、テレビや週刊誌などでの偏向報道や誤情報については、これらの議員がほとんど言及していないことも気になります。

これでは「都合の悪い情報は工作」「都合の良い情報はスルー」という、ダブルスタンダードに見えてしまいます。

ロシア大使館の反論とSNSの価値

ロシア大使館はこの件について「中傷」として反論し、事実関係を否定しています。

そもそも、参政党を支持する多くの人々は、彼らの理念や政策に共感している日本の有権者です。

その人々を「ロシアの影響を受けた」と一括りにすること自体が、極めて失礼ではないでしょうか。

SNSは、テレビや新聞と異なり、市民一人ひとりが自由に意見を発信できる場です。
確かに悪意あるアカウントも存在しますが、すべてを「外国の工作」と決めつけることは、日本人の声まで封じ込めてしまう危険性をはらんでいます。

引用:ロシアメディア中傷と駐日大使が批判 参政候補への「スプートニク」インタビュー巡る騒動

「工作」と「支持」の違いを冷静に見極める

「中国に支持されている石破政権」や、「ロシアBOTが支持しているとされる参政党」──
いずれも一方的な“支持”があるというだけで、政党の主張が否定されるものでしょうか?

参考:中国、参院選で石破政権の存続望む 「日本政府が安定することで中日関係も安定」

誰がどんな発言をしているか、どんな政策を掲げているのか。

私たち有権者が注目すべきはそこであって、「どこがバックにいるか」という話ばかりに流されるべきではないと思います。

さらに、自民党の平井卓也議員がホリエモンさんのYouTube動画内で語った「我々相当に消しこみにはいっていますからね」という発言も見過ごせません。

これはつまり、自民党がネット上の不都合な投稿を削除するような動きを実際に行っているということ。

しかも、「やってもやっても間に合わない」と表現されるほどに、積極的な情報制御が行われているとすれば──それは民主主義国家として極めて深刻な問題です。

我々相当に消しこみにはいっていますからね。でももうやってもやってももうこれ間に合わない。

SNSは本来、誰もが自由に声を上げられる場所のはず。

その自由が、見えないかたちで制限されているとしたら?

私たちが今見ている情報は、誰かの手で選別されたものなのかもしれません。

情報があふれる今だからこそ、発信者だけでなく、「なぜ今この情報が出てきたのか?誰が得をするのか?」という視点で、冷静に受け止めていきたいと思います。

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